# HTTP コネクターのベース URL の設定
HTTP コネクション でベース URL を設定すると、指定した URL にアウトバウンドリクエストを行うよう制限することができます。これにより、そのコネクションをレシピで使用するすべてのユーザーは、指定したサーバーやアプリケーションにのみ接続されるようになります。
# HTTP コネクターのセキュリティの確保
データガバナンスは最も重要な課題であり、これはアプリ間でやり取りされるデータにも当てはまります。ベース URL を設定すると、機密データが特定のエンドポイント、ドメイン、またはホストのみを通過するようになります。
# 正しい API バージョンの使用
すべてのリクエストは、ターゲットアプリケーションの正しい API バージョンに対して行われるようにしてください。ベース URL を設定すると、すべてのリクエストが、API バージョンをはじめ同一のエンドポイントにルーティングされるようになります。
さらにベース URL を設定することで、API バージョンの変更に伴うレシピの更新が簡素化されます。アクションを手動で個別に更新することなく、すべてのレシピのリクエスト URL をすばやく更新することができます。
たとえば、ベース URL を特定のバージョンの Salesforce REST API に設定しているとします。この API バージョンが更新される際、ユーザーは HTTP コネクションのベース URL を更新するだけで済みます。
https://instance.salesforce.com/services/data/v53.0
# 動作の仕組み
HTTP アクション でアクションが実行される場合、 ベース URL とアクションの リクエスト URL を使用して最終的なリクエスト URL が作成されます。これは次のように表されます。 Base URL + Action Request URL = Final request URL
例 :
- ベース URL :
https://instance.salesforce.com
- アクションのリクエスト URL :
/services/data
- 最終的なリクエスト URL :
https://instance.salesforce.com/services/data
Workato では、すべての送信 HTTP リクエスト が、指定されたベース URL に制限されます。URL の検証ルールは以下のとおりです。
HTTP リクエスト | 説明 |
---|---|
絶対パス | ベース URL : https://instance.salesforce.com リクエスト URL : https://instance.salesforce.com/services/data/ Workato は、指定されたエンドポイントのベース URL が、コネクションのベース URL と一致するかどうか検証します。 |
相対パス (接頭辞 / あり) | ベース URL : https://instance.salesforce.com/service リクエスト URL : /services/data/ Workato は、ルートレベルドメイン ( .com ) から始まるパスを検証します。この例では、ベース URL の /service とリクエスト URL の /service が一致します。注意: 相対パスは、 ベース URL が設定されている場合にのみ使用できます。 |
相対パス (接頭辞 / なし) | ベース URL : https://instance.salesforce.com/service リクエスト URL : data/ Workato は、ベース URL にリクエスト URL を付加します。 注意 : 相対パスは、 ベース URL が設定されている場合にのみ使用できます。 |
# ベース URL のエラー
アクションのリクエスト URL が異なるベース URL を使用しようとしたか、作成された最終的なリクエスト URL が有効でない場合、Workato は HTTP アクションが実行されないようにして、ジョブをエラーで終了させます。
HTTP のベース URL の検証でよくあるエラーをいくつか以下に示します。
エラーの種類 | 例 |
---|---|
異なるベース URL の使用 | ベース URL : https://instance.salesforce.com リクエスト URL : https://acme.com/users/ ベース URL が一致しない。 エラーメッセージ: Attempted to send request to https://acme.com/users/ but only request with base URL https://instance.salesforce.com is allowed. |
相対パス (接頭辞 / あり) の不一致 | ベース URL : https://instance.salesforce.com/service リクエスト URL : /rest 相対パスがベース URLで定義された /service に一致しない。エラーメッセージ: Attempted to send request to https://instance.salesforce.com/rest but only request with base URL https://instance.salesforce.com/service is allowed. |
# ベース URL の定義
HTTP コネクションの設定 で、 [Base URL] フィールドに値を入力します。ベース URL は通常、ターゲット API のドキュメントに記載されています。
たとえば、Salesforce REST API (opens new window) のベース URL は以下のとおりです。
https://instance.salesforce.com/
これは、クラウドベースとオンプレミスの両方の HTTP エンドポインに適用されます。
Last updated: 2023/8/31 1:07:14